水道業界EXPO ’24

ジャパン・トゥエンティワン株式会社

キーワード
  • 漏水
  • 管路更新
  • 維持管理
  • 老朽化
  • 効率化

人工衛星で宇宙から漏水を検知
アステラ・リカバー/マスタープランで水道事業の持続発展を

代表取締役CEO
岸本 賢和氏

■社会の役に立つ製品を

 当社は創業以来25年以上に渡り、世界中のハイテク商材を取り扱い日本国内の事業開発を行ってきました。当社が注力する事業領域は常に変化しますが、「ユニークで社会に貢献できる製品を日本市場に送り出す」という理念は変わりません。当社が国内正規代理店を務める「アステラ(旧ユーティリス)社」のサービスは、近年最も注力しているサービスの一つです。世界的に水道インフラの老朽化が問題となる中、「人工衛星データを用いて宇宙から漏水を検知する」という類を見ないアイデアを、独自技術を通して世界で初めて実現しました。ハイテク技術を通して社会課題を解決するアステラ社のミッションに、当社も強く共感しています。

■世界64カ国780件以上の実績

 アステラ社の漏水検知サービス「アステラ・リカバー」は、Lバンド波を照射する衛星を用いて地上から反射波のデータを取得、独自アルゴリズムとAIで解析し、水道水の漏水を検知しています。国内での実績は令和6年度の現段階で累計100事業体を超え、県全体を対象とするプロジェクトも広がりをみせています。成果としては、5年間で自治体全域を音聴調査していたものが、絞り込み効果により約7カ月で完了した事例や、漏水発見の効率が約2倍になった事例も報告されています。アステラでは2016年のサービス開始以降、全世界で64カ国780件以上のプロジェクトを完了しています。また、「アステラ・マスタープラン」という管路全体を5段階でリスク分類する解析も徐々に導入が増えており、リカバーと組み合わせて短期的な漏水調査に役立てたり、中長期の管路更新計画の参考データとしての採用が広がっています。今後も「リカバー」「マスタープラン」の両システムを積極的に展開していきます。

■今後の課題と展望

 全国の事業体からご要望の多かった広域化対応に関しては、アステラ社と交渉しコスト削減策を開始しています。令和4年度は3地域8事業体、令和5年度は4地域28事業体。本年度も数十の事業体が協調発注方式で採用予定です。アステラは世界ですでに11.8万件以上の漏水を発見しており、そのデータを通してさらなるアルゴリズム改善やプロセスの改善に取り組んでいます。
 採用事業体様が増える中でも当社が重要視するのは、有収率向上など最終成果に繋げるまでのサポートです。
 世界中の成功事例や漏水発見・修繕につながるKPI(業績評価指標)の設定、レポート、費用対効果の分析、パートナー企業との協業も進んでいます。また、当社は本サービスを「健康診断」のようなサービスにしていきたいという思いでご提案している中、定期的に衛星による調査を行い、有収率を改善したい、という要望も増えています。現状、採用実績のある事業体のうち半数近くが複数回の採用に進んでいただいています。国内では最長で3年連続の採用実績があり、4年目も計画していただいています。有収率の改善についても、下がり続けていた状態から上昇トレンドに変化するなどの結果が出始めています。
 弊社が定期開催しているウェビナーには、毎回多くの参加をいただいています。令和6年度の採用見通しも50事業体前後となる予定です。また、漏水記録を紙ベースで記録・管理している事業体が多い印象がありますが、アステラ社では漏水データや調査結果を管理するWebサービスや、調査用携帯アプリも提供しています。世界に類を見ない技術とサービスを最大活用できる状態でご提供し、今後はアステラのサービスと相性の良い製品の導入も追加で検討をしながら、日本の水道事業の持続・発展に貢献していきたいと考えています。

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