水道業界EXPO ’25

ジャパン・トゥエンティワン株式会社

キーワード
  • 漏水
  • 衛星
  • 維持管理
  • 効率化

人工衛星で宇宙から漏水を検知
アステラ・リカバー/マスタープランで水道事業の持続発展を

代表取締役CEO
岸本 賢和氏

■社会の役に立つ製品を

 当社は創業以来25年以上に渡り、世界中のハイテク商材を取り扱い日本国内の事業開発を行ってきました。当社が注力する事業領域は常に変化しますが、「ユニークで社会に貢献できる製品を日本市場に送り出す」という理念は変わりません。当社が国内正規代理店を務める「アステラ(旧ユーティリス)社」のサービスは、近年最も注力しているサービスの一つです。世界的に水道インフラの老朽化が問題となる中、「人工衛星データを用いて宇宙から漏水を検知する」という類を見ないアイデアを、独自技術を通して世界で初めて実現しました。ハイテク技術を通して社会課題を解決するアステラ社のミッションに、当社も強く共感しています。

■世界64カ国1,970件、国内140事業体超の実績

 アステラ社の漏水検知サービス「アステラ・リカバー」は、Lバンド波を照射する衛星を用いて地上から反射波のデータを取得、独自アルゴリズムとAIで解析し、水道水の漏水を検知しています。世界ではすでに64カ国1,970件以上のプロジェクトが完了しており、国内でも令和6年度末で累計140事業体を超える自治体に採用されました。県全体を対象とするプロジェクトも広がりをみせ、課題解決の選択肢として広く認知されつつあります。成果としては、5年間で自治体全域を音聴調査していたものが、絞り込み効果により約7カ月で完了した事例や、漏水発見の効率が約2倍になった事例も報告されています。また、「アステラ・マスタープラン」という管路全体を5段階でリスク分類する解析も徐々に導入が進んでおり、短期的な漏水調査や中長期の管路更新計画に活用されています。

■今後の課題と展望

 近年、国内で水道インフラに関する課題をより身近に聞かせていただく機会が増え、実際の販売や検証を含めて、今年度は複数の製品を導入予定です。その一つが、光ファイバーを用いて大口径管路などでの漏水を高精度に検出できる「DALI」です。これまで検出が困難だった管路に対しても、約5mの精度で漏水箇所を特定可能です。また、特殊な溶剤を水道管内に流し、漏水の穴を非掘削で塞ぐ「Curapipe」、ドローン画像からコンクリート構造物の劣化診断を行い、Web上で一元管理可能な「Rapida」なども、アステラの補完的サービスとして導入を進めています。
 全国の事業体からご要望の多かった広域化対応については、アステラ社と連携し、令和6年度は全てのプロジェクトを合わせて57事業体での広域化が実現しました。さらに令和7年度は、2つの都道府県レベルでの広域的な採用も予定されており、着実に展開が進んでいます。採用事業体様が増える中でも当社が重要視するのは、漏水発見数や効率性向上など最終成果に繋げるまでのサポートです。世界中の成功事例やKPI設定、費用対効果の分析、パートナー企業との連携も進んでおり、複数回の採用に至る自治体も増えています。最長で4年連続の実績があり、5年目も予定されています。

ギャラリー(画像はクリックで拡大表示されます)

出展企業一覧

企業名をクリックして詳細情報をご確認ください。

連載 水を伝える
連載 水を伝える
ページの先頭に戻る