水道業界EXPO ’23

リオン株式会社

キーワード
  • 植物プランクトン計測
  • ピコプランクトン計測
  • 生物障害
  • ろ過漏出障害
  • カビ臭・異臭味障害

植物プランクトンカウンタが明らかにする処理池の状態

凝集沈澱や薬品注入等の最適化に貢献

■植物プランクトン数の変動 を連続監視

 当社は、日本で初めてパーティクルカウンタ(微粒子計測器)を開発し、販売を開始した会社です。液中パーティクルカウンタの技術を応用し、特定波長のレーザを照射した際に得られる散乱光を検出して微粒子を検知し、さらに植物プランクトン内の自家蛍光物質(クロロフィルa、葉緑素の一種)が発する特有の波長の蛍光を検出してその微粒子が植物プランクトンであるかどうかを判定します。
 蛍光顕微鏡で人の眼にて蛍光数をカウントする検出法も従来からありますが、毎回の計数の際に、取り出したプランクトンを目視にて数える手間と時間はかなりのものです。また、塩素処理後には蛍光が微弱になるため、目視による測定が困難になる場合もあります。
 当社の植物プランクトンカウンタであれば、そのような微弱な蛍光でも正確に検知でき、かつ24時間の自動連続監視が可能であることから、その測定データから植物プランクトンの測定数の日周変動の把握や、ろ過池等の処理池の運転管理に活用することもできます。

>■薬品注入のタイミングと量を適正化

 昨年、名古屋市で開催された水道研究発表会では、植物プランクトンカウンタを導入された水道事業体の方からの発表が6件あり、その後、さらに多くのお問い合わせをいただくようになりました。
 例として、植物プランクトン数とろ過水濁度の間に高い相関があることを生かし、植物プランクトン測定数に応じてPAC注入量の増減および二段凝集処理の実施を行い、ろ過水濁度の制御と薬品注入量の低減につなげた事例等が紹介されました。
 最近では、お客さまから浄水場の更新に合わせて、植物プランクトンの除去を適正化するためのシミュレーションに使えないかといったご提案をいただいており、植物プランクトンカウンタの使い方の広がりを実感しているところです。

■リオンの技術で人と微生物をつなげたい

 植物プランクトンカウンタは、導入されたお客さまのご意見を取り入れて、常に改良に努めています。
 従来は、接液部を定期的に手作業で洗浄する必要がありましたが、自動の逆流洗浄・薬品洗浄機能を追加したことにより、ほぼノーメンテナンスでの連続運転が可能になりました。
 1台で処理池の入口と出口を測定することで、植物プランクトンの処理能力を評価できる「マニホールド」機能の実用化も進めています。  また新たな取組みとして「動物プランクトン」計測装置の開発も進めています。光散乱と蛍光を用いる検出原理は植物プランクトンカウンタと同じですが、測定対象の粒径や蛍光物質を変更することで、動物プランクトン数を計測します。高度浄水処理の粒状活性炭吸着池に繁殖する動物プランクトン数の自動連続監視などへの活用を想定しています。
 当社は半導体分野などで長年培ってきた微粒子計測技術を活用し、微生物をより迅速、簡便に計測する技術の開発と普及を目指しています。これからも「リオンの技術で人と微生物をつなげる」をスローガンに挑戦を続けていきます。

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