当時から、下水道事業を担当する技術者をいかに確保するか、そして、いかに経済的、効率的に施設建設を行い、維持管理していくかということが中小市町村の下水道事業を推進する上で問題とされていました。
「小規模下水道計画・設計・維持管理指針と解説」(1996)がこのほどまとまり、日本下水道協会から出版された。同指針は小規模下水道担当者の要望に応え、基本的な事項を一つにまとめたもの。編さんに当たっては計画人口1万人以下の下水道施設を対象に、下水道事業に初めて従事する職員にも理解できるように配慮し、わかりやすく、維持管理についてもまとめており、小規模下水道の〝バイブル〟となっている。(原文ママ)
平成7年3月に日本下水道協会技術委員会に小規模下水道指針編纂委員会を設置して編纂審議に入り、2年間かけて小規模下水道に初めて従事する職員にも理解できるように、事例等の参考資料、図表、フローなど多く記載。建設省下水道部の監修も受けている。