連載 水を伝える

日本水道新聞社は2024年で創業70周年を迎えました。本連載では、約70年間にわたる当社の報道について、日本水道新聞、日本下水道新聞の過去の紙面を通じて、印象的な出来事を回顧していきます。70周年という節目を迎えるに当たり、創刊号からこれまでの紙面を振り返ることで、読者の皆さまに当社の報道を通じた上下水道史を伝えるとともに、われわれも歴史の教訓から学び、次の10年に向けて、新たな一歩を踏み出すきっかけとしたいと考えています。

第18回 新下水道法25年 下水協20年

昭和59年_06月25日 日本下水道新聞_第0758号

2023年3月10日

戦後の下水道事業は昭和34年施行の新下水道法から始まったといえます。それから25年経過した昭和59年6月、日本下水道新聞1面の社説「新たなインパクトに」では、それまでの下水道事業の動きを次のように鳥瞰しています。

国民皆下水道をビジョンに
新下水道法二十五周年と下水協二十周年を高度な経済社会の発展と関連させながら考察した場合、発展途上国の域にとどまる下水道普及率三二%は極めて遺憾であり、その政策選択の低位性が何に起因するものか、科学的に詮索されなければならない。
その上に立って、二十一世紀を展望した「国民皆下水道時代」をビジョンに、地域住民・国民との連帯を密にし、協力一致〝住民・国民の下水道〟の道を切り開きすすめなければならないだろう。
記念すべき新下水道法施行二十五周年と下水協創立二十周年が、蓄積された行財政機能とエネルギーに新たなインパクトを与えるものであることを願い、かつ期待したい。(原文ママ、一部抜粋)

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