連載 水を伝える

日本水道新聞社は2024年で創業70周年を迎えました。本連載では、約70年間にわたる当社の報道について、日本水道新聞、日本下水道新聞の過去の紙面を通じて、印象的な出来事を回顧していきます。70周年という節目を迎えるに当たり、創刊号からこれまでの紙面を振り返ることで、読者の皆さまに当社の報道を通じた上下水道史を伝えるとともに、われわれも歴史の教訓から学び、次の10年に向けて、新たな一歩を踏み出すきっかけとしたいと考えています。

第11回 活動拠点の日本水道会館竣工 新しい酒と革袋

昭和33年_01月27日 日本水道新聞_第0186号

2022年11月18日

昭和33年1月18日午前10時、東京都本町2-23に完成した日本水道会館の竣工式が行われました。安井誠一郎会長(東京都知事)、川口協介理事長、岩崎瑩吉建設委員長 (東京都水道局長)、事務方の西片武治総務部長をはじめ、関係の国会議員や上下水道関係者約100名が参加しての待望久しき喜びの式典となりました。
江戸水道に縁の深い水道橋の辺りに、水道界の宿願でもあった地上6階、地下1階、建築面積95坪、総延べ建築面積656坪、日本水道会館が総工事費9482万円を投じて雄姿を現しました。
昭和31年に定款を大改正して新しい組織体制を整えた日本水道協会が、今度は新装日本水道会館に入って上下水道の建設・拡張時代をリードする、文字通り「新しい酒を革袋」に入れて活動体制が整ったことを内外にアピールする会館竣工でもありました。
この日本水道会館は、白山通り側の日本鋳鉄管協会や日本水道新聞社などが入っていた土地に建設された新築分と、従来通っていた旧館分とが連結して新装化されたもので、大通りに面した角地に立った新装ビルとして一際輝いていました。
この「水道橋の日本水道会館」は、昭和44年に東京都千代田区九段南4―8-9の現在の日本水道会館に移るまでの12年間、その役割を担いました。なお、旧館は全日本水道労働組合に売却されました。

水道新聞 最近の記事

水道新聞 過去の記事

連載 水を伝える
連載 水を伝える
ページの先頭に戻る