全国的な水道業界の組織化を図るべく、昭和30年2月2日に日本水道工業会創立委員会(委員長=水道機工)が開かれ、定款や会費等について協議が行われました。構成会員は多種多様ですが、これからの水道普及、振興に対応して業界も社会的役割を認識し、供給する資機材や技術の開発、発展を図ると同時に、政策的分野についても推進的機能を分担して、共存共栄を期すべきではないかという思いがあったと思われます。
その後、昭和30年4月28日に設立総会が開かれ、会長に水道界長老の堀江勝己氏 (堀江上下水道設計社会長)、副会長に日本ヒューム管の松岡敬社長と水道機工の杉浦龍二社長が選出され、会員約200社でスタートを切りました。これが日本水道工業団体連合会の前身となりました。
日本水道新聞社は2024年で創業70周年を迎えました。本連載では、約70年間にわたる当社の報道について、日本水道新聞、日本下水道新聞の過去の紙面を通じて、印象的な出来事を回顧していきます。70周年という節目を迎えるに当たり、創刊号からこれまでの紙面を振り返ることで、読者の皆さまに当社の報道を通じた上下水道史を伝えるとともに、われわれも歴史の教訓から学び、次の10年に向けて、新たな一歩を踏み出すきっかけとしたいと考えています。
第3回 日本水道工業会の結成 産業界も水道建設促進へ
昭和30年_05月1日 日本水道新聞_第0049号
2022年07月29日
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