連載 水を伝える

日本水道新聞社は2024年で創業70周年を迎えました。本連載では、約70年間にわたる当社の報道について、日本水道新聞、日本下水道新聞の過去の紙面を通じて、印象的な出来事を回顧していきます。70周年という節目を迎えるに当たり、創刊号からこれまでの紙面を振り返ることで、読者の皆さまに当社の報道を通じた上下水道史を伝えるとともに、われわれも歴史の教訓から学び、次の10年に向けて、新たな一歩を踏み出すきっかけとしたいと考えています。

第38回 下水道費用効果分析 マニュアルを策定

平成10年_04月6日 日本下水道新聞_第1426号

2024年1月12日

日本下水道協会は三月三十一日、下水道事業における費用効果分析マニュアル(案)をまとめた。これは、下水道事業実施の透明性や効率性を向上させるため、下水道事業の全体計画を対象にした費用効果分析手法を提示したもの。下水道整備効果のうち貨幣価値換算が可能なものを評価した便益(ベネフィット・B)と、整備及び維持管理等に要する費用(コストC)の比である費用便益比(B/C)を定量化し、効果を評価する。評価に当たっては、まだ貨幣価値換算が難しい非定量化項目があることを踏まえて行う必要があるとしている。
(中略)下水道等の社会資本整備について、執行手続きの透明性や客観性の確保を図ることが求められているため、その具体的手法として、 投資費用に対して整備効果がどの程度あるか定量的に分析することになった。下水道事業では平成九年度新規採択の流域下水道で試行的に実施してきたが、委員会でこれまでの知見を踏まえ、マニュアルをまとめた。(原文ママ)

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