第二次世界大戦の終戦後、水道の急速な整備・普及が叫ばれ、全国的な緊要課題になっていたものの、緊縮財政下とあって財源調達は困難を極めていました。こうした中、上下水道行政担当 (事務系)の厚生省水道課や社団法人水道協会らが話し合い、上下水道に関わる報道・言論機関「日本水道新聞」を創刊し、先兵役として活躍させることが財源調達に向けた最も有用かつ有効な策であるとの結論に至りました。
かくして、昭和28年10月12日、「日本水道新聞」創刊と、その組織体である任意団体としての「日本水道新聞協会」設立に関わる発起人会が開かれ、29年1月1日、タブロイド判、旬刊、4頁の新聞として発刊されました。
創刊号には、当社の精神を次のように記しています。
「権威に屈せず、富貴におもねらず、なにものにもとらえられることなく、常に中正の大道を踏み、主張すべきは堂々として、これを主張する言論機関としての役目を遺憾なく発揮すると共に、政府の企図しているところ、地方の計画しているところ、水道資材の赴くところ等を誠実に報ずる報道機関としての役割に欠くることなきを念じ、一意邁進することを大方に誓つて、創刊の辞とする」(原文ママ)