表紙の人 北海道大学大学院 工学研究院環境工学部門教授 岡部 聡 氏
北海道大学の衛生工学における旧上水工学研究室(1講座)の系譜を受け継ぐのが、環境工学部門水質変換工学研究室である。1講座時代、丹保憲仁氏が物理化学的処理を中心に幅広い研究を実施し、渡辺義公氏は生物学的要素技術を取り入れハイブリッド水処理へと発展させた。その後継となった岡部氏は、それまで手薄であった生物学的処理プロセスをメインに研究を展開している。水質変換工学研究室教授の岡部氏に、研究の動向と次世代育成にかける思いを聞いた。
岡部 聡(おかべ・さとし)氏 プロフィール
岡部 聡(おかべ・さとし)氏 プロフィール
平成元年3月宮崎大学大学大学院工学研究科修士課程修了、4年12月米国モンタナ州立大学大学院工学研究科博士課程修了(Ph.D. 環境工学)、5年1月宮崎大学工学部土木環境工学科・助手(環境制御工学講座)、6年4月北海道大学工学部衛生工学科助手(下水工学講座)、12年4月同大学大学院工学研究科都市環境工学専攻助教授(水質変換工学分野)、20年4月同研究科環境創生工学専攻教授(水質変換工学分野)、22年4月北海道大学大学院工学研究院環境創生工学部門教授(水代謝システム講座)。座右の銘は「ちょっとだけむきになって努力を継続する」。趣味はマラソンと愛犬の散歩。読書好きで、最近は小松左京の「復活の日」を読んで「まさに新型コロナウイルスのパンデミックを予言したのでないか?」と感想を持ったという。