水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2025年7月号

水道公論 2025年7月号

名古屋大学減災連携研究センター准教授
平山 修久 氏

名古屋大学減災連携研究センターの平山修久准教授は、災害と環境の視点から、災害時の人命・健康・環境に対する影響を低減するための社会システムをデザイン・管理するための技法に関する体系に取り組んでいる。「持続可能な社会」が、災害時においても「安全・安心な社会」であるためには、被災時においても水道サービスが継続されなければならない。そのためにはどうすればよいのか、能登半島地震の教訓も踏まえて、今後の水道インフラのあり方についてお話しいただいた。

表紙バック写真 名古屋大学減災館1階フロアの名古屋市空撮写真にプロジェクションマッピングで南海トラフ地震発生時の津波浸水想定を投影

平山 修久(ひらやま・ながひさ)氏 プロフィール

平山 修久(ひらやま・ながひさ)氏 プロフィール

平成16年3月京都大学工学研究科環境工学専攻で博士(工学)取得。以降、財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構人と防災未来センター、京都大学大学院、国立環境研究所で、市民の安全・安心を確保するため、計画論からみた水道事業体の危機管理対策、市民の視点を組み込んだ上水道システムの災害対策やリスクコミュニケーション手法、災害廃棄物対策やマネジメント手法などの研究に携わった後、平成28年4月から現職。研究の傍ら、ギター演奏や料理、愛犬の散歩を楽しむが「散歩中にもいろいろと思考を巡らし、閃きもあったりする」という。昭和46年高砂市生まれ。

技術最前線

目次

グラビア

  • こうろん 内圧と外圧 …幹太
  • 技術最前線
  • マンスリーフラッシュ
  • 水面は語る 第53回 雨のにおい …白汚 零

表紙の人に聞く 管路耐震管率3割で社会の相転移を回避
水道の経済規模適正化で更新量の確保を
…名古屋大学減災連携研究センター准教授 平山 修久 氏

逆転の思想 103万円の壁対策 …亀田泰武

健全な社会と人を支える安全安心な水循環系の実現 第6回
「研究成果の社会実装に関する検討」…五十嵐徹、松本直樹
「社会実装に向けた今後の展開」 …田中宏明、松井佳彦

特別寄稿 千川上水の物語―GISで「クロヒョウ逃げ込み暗きょ」を推察する …保坂幸尚

「水」が持つ価値とは何か
―第8回有識者インタビュー:小倉紀雄氏― …村上道夫、中村晋一郎

技術評論 防災庁への期待~いずれ来る大災害に備えて②~ …中里卓治

コラム 楽知る上下水道59リダンダンシーと余裕率 …那須 基

連載 水循環計画の論理―再考:「沈黙の春」の小川―
第19回 第3部 「春の小川」を取り戻すために 
第12章 水循環文化と下水文化(つづき)…稲場紀久雄

連載 海外ODAプロジェクトの技術コンサルティング実務  第17回 第7章 グローバルエンジニアの養成⑴ …秋永薫児

連載 生物屋の緩速ろ過池研究 その46  最新の濁り水対策の上向流粗ろ過がサモアにあった…中本信忠

コラム これからのインフラを見る眼
3つの日経経済教室「私見卓見」 …アリス

連載 宇宙の流れ 生命の流れ 水の流れ 第15回 …福井 照

隔月連載 大ちゃんのつぶやき
大五郎 「火・水」と語る 第一話 …杉戸大作

解説・水道技術士試験30 令和6年度
上水道及び工業用水道Ⅲ―2【カーボンニュートラルの実現】…技術士を目指す人の会

「下水道技術士」への道〈81〉
令和6年度衛生工学水質管理Ⅱ-1-1【水質試験室の新設】
Ⅱ―1―2【鉄・マンガンの水処理方法】…下水道技術士試験研究会

下を向いて歩けば 第127回
夏も近づく八十八夜も公論 …垣下嘉徳

  • 公論Pickup
  • 経済時評 ターニングポイント …先生任
  • 広告索引/編集後記

過去の記事

連載 水を伝える
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