奈良県広域水道企業団事務局長
岡田 伸一郎 氏
奈良県広域水道企業団は奈良県および県内26市町村で構成される一部事務組合(特別地方公共団体)として昨年11月に設立され、4月1日から運営を開始した。県の水道用水供給事業・24団体の水道事業・奈良広域水質検査センター組合の水質検査業務を一体化した事業統合を行い、構成団体の連携により運営を進めている。さらに、統合時からの水道料金統一(経過措置や一部地域の別料金設定あり)を実現している。同企業団の舵取りを担う岡田事務局長に現状と今後の展開を聞いた。
表紙バック写真 御所浄水場
岡田 伸一郎(おかだ・しんいちろう)氏 プロフィール
岡田 伸一郎(おかだ・しんいちろう)氏 プロフィール
平成2年奈良県採用。県職員として人事給与や都市公園、福祉分野など様々な業務を経験。令和4年4月奈良県総務部知事公室消防救急課長、5年4月同県水道局次長、7年4月より現職。奈良県庁の庶務事務の集中化、一部事務組合の財務統合や、県営都市公園への初のPFI事業の導入など先駆的施策にも多く携わった。奈良県東京事務所勤務や自治大学校への出向など東京勤務も4年経験した。印象に残った業務の一つが消防救急課長時代の新型コロナウイルス感染症拡大への対応で「当時はコロナ第7波で、救急医療体制の逼迫に苦労した」という。仕事に当たって意識していることは、「健康に配慮すること」と「仕事が苦しい時ほど成長できる」ということ。水道業務の経験は3年目だが「これまでの組織統合に携わった経験が活かされた」という。