水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2025年6月号

水道公論 2025年6月号

奈良県広域水道企業団事務局長
岡田 伸一郎 氏

奈良県広域水道企業団は奈良県および県内26市町村で構成される一部事務組合(特別地方公共団体)として昨年11月に設立され、4月1日から運営を開始した。県の水道用水供給事業・24団体の水道事業・奈良広域水質検査センター組合の水質検査業務を一体化した事業統合を行い、構成団体の連携により運営を進めている。さらに、統合時からの水道料金統一(経過措置や一部地域の別料金設定あり)を実現している。同企業団の舵取りを担う岡田事務局長に現状と今後の展開を聞いた。

表紙バック写真 御所浄水場

岡田 伸一郎(おかだ・しんいちろう)氏 プロフィール

岡田 伸一郎(おかだ・しんいちろう)氏 プロフィール

平成2年奈良県採用。県職員として人事給与や都市公園、福祉分野など様々な業務を経験。令和4年4月奈良県総務部知事公室消防救急課長、5年4月同県水道局次長、7年4月より現職。奈良県庁の庶務事務の集中化、一部事務組合の財務統合や、県営都市公園への初のPFI事業の導入など先駆的施策にも多く携わった。奈良県東京事務所勤務や自治大学校への出向など東京勤務も4年経験した。印象に残った業務の一つが消防救急課長時代の新型コロナウイルス感染症拡大への対応で「当時はコロナ第7波で、救急医療体制の逼迫に苦労した」という。仕事に当たって意識していることは、「健康に配慮すること」と「仕事が苦しい時ほど成長できる」ということ。水道業務の経験は3年目だが「これまでの組織統合に携わった経験が活かされた」という。

技術最前線

目次

グラビア

  • こうろん インフラ老朽化 …出稼ぎ水道人
  • 技術最前線
  • 地方公営企業の経営管理の高度化及び経営改革と最新技術の活用
  • 水面は語る 第52回 ビルの隙間で命をつなぐ…白汚 零

表紙の人に聞く
設立当初から事業統合し全体最適化の実現へ
主要浄水場の集約と基幹管路の耐震化を推進
…奈良県広域水道企業団事務局長 岡田 伸一郎 氏

健全な社会と人を支える安全安心な水循環系の実現 第5回
「 オゾンを用いた水質浄化技術のさらなる発展を目指して」 …水野忠雄
「革新的オゾン水処理技術の開発」…弓削政郎、松浦洋航、中山惠裕、塩田有波、水野忠雄、永井裕己

逆転の思想 世界各地の均一化 …亀田泰武

連載 海外ODAプロジェクトの技術コンサルティング実務 第16回 第6章 海外での生活…秋永薫児

連載 上下水道事業の財務諸表の見方 第2回
―民間財務諸表との比較など― …工藤克典

連載 水循環計画の論理―再考:「沈黙の春」の小川―
第18回 第3部 「春の小川」を取り戻すために
第12章 水循環文化と下水文化 …稲場紀久雄

技術評論 会計構造の視点から見る道路陥没事故…多芸無芸

Finder 焼却炭化 …中里卓治

コラム 楽知る上下水道 大事故とワイブル分布 …那須 基

連載 生物屋の緩速ろ過池研究 その45 テムズ水道は上田市の研究から学んだ …中本信忠

連載 宇宙の流れ 生命の流れ 水の流れ 第14回 …福井 照

クイズ 英語と一緒に学ぶ「上水道」の仕組み 
第3号 水道基本計画 …クムクム

「下水道技術士」への道〈80〉 令和6年度 Ⅲ-2【分流式下水道の雨天時浸入水対策】…下水道技術士試験研究会

下を向いて歩けば 第126回 イチゴはなぜ苺と書く? …垣下嘉徳

余話様々・虚無恬淡 第102回 世界一のクルマ道楽とは! …大鹿純一

コラム これからのインフラを見る眼 
信頼構築のための独立性確保 …閑明蓮啓

  • 経済時評 真の断水解消に向けた布石 …先生任
  • 公論Pickup
  • 広告索引/編集後記

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