水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2024年6月号

水道公論 2024年6月号

表紙の人 東京都公営企業管理者下水道局長 佐々木 健 氏

明治17年に着手した神田下水を嚆矢とする東京の下水道は、様々な課題に直面する中で新しい技術を開発・導入し、あるいは新たな時代を先取りした施策を打ち出し、困難を乗り越えてきた。東京都下水道局は、再構築、強靱化、資源利活用、脱炭素といった今日的課題に立ち向かい、わが国の下水道事業を支え導くトップランナーの役割を果たしている。その舵取りを担う佐々木局長に東京下水道の現状と今後を聞いた。

佐々木 健(ささき・けん)氏 プロフィール

佐々木 健(ささき・けん)氏 プロフィール

京都大学工学部卒。昭和62年4月入都、下水道局第五建設事務所工事第二課に配属。平成28年9月都市整備局企画担当部長、30年4月下水道局施設管理部長、31年4月同局計画調整部長、令和4年4月流域下水道本部長、5年4月から現職。座右の銘は内村鑑三の「後世の最大遺物」という講演記録の中で紹介されているイギリスの天文学者のハーシェルの言葉、「この世の中を、私が死ぬときは、生まれた時よりも少しなりとも善くして逝こうじゃないか」。困難に直面した際に自身を励ます言葉として、公共事業に関わる土木技術者として、心にとどめている。元高校球児でスポーツ好き、少年サッカークラブのコーチの経験も。最近は山や自然の中を歩くハイキングでリフレッシュしているという。昭和38年9月21日生まれの60歳。

技術最前線

目次

グラビア

  • こうろん 進みゆくバーチャルの世界…まだ青二才
  • 技術最前線
  • マンスリーフラッシュ
  • 水面は語る 第40回 カラーマンホールの楽しみ…白汚 零

表紙の人に聞く 培った技術力でゼロエミッション実現へ
新機軸打ち出し浸水対策をレベルアップ
…東京都公営企業管理者下水道局長 佐々木 健 氏

記者座談会 硬質瀝青管とは何ぞや

逆転の思想 ネットに潜む罠 …亀田泰武

座談会 水道事業におけるCPS/IoTの活用-後編-
…(公社)全国上下水道コンサルタント協会主催

特別企画 
Excelを活用した水道施設台帳システムの取組み…水道公論編集部

特別寄稿
公共用水域の水質環境基準の草案を作成して…坂本弘道

技術評論 水道管の更新率 …虚心坦懐

FINDER 沿岸放流 …中里卓治

コラム 楽知る上下水道 ㊻ フグと最大許容濃度 …那須 基

新連載 理想的なインフラ経営に向けたアプローチ 
第1回 企業債への誤解 …工藤克典

連載 水循環計画の論理―再考:「沈黙の春」の小川― 第6回 
第1部 鴨長明の『方丈記』とその時代
第4章 事例研究: 神泉苑、寝殿造の池庭の示唆
( その2)水循環に果たした神泉苑と池庭の役割境…稲場紀久雄

-クイズ- 英語といっしょに学ぶ「下水道」の仕組み
第8号 下水処理(3) …クムクム

連載 宇宙の流れ 生命の流れ 水の流れ-第2回- …福井 照

「下水道技術士」への道〈68〉
令和5年度 下水道Ⅲ―2【下水汚泥肥料化】…下水道技術士試験研究会

下を向いて歩けば 第114回 春の香りは絶滅危惧? …垣下嘉徳

連載 生物屋の緩速ろ過池研究 
その33 実用サイズの浄化モデルでJICA研修 …中本信忠

余話様々・虚無恬淡
第95回 日本の城「現存12天守」を巡る …大鹿純一

コラム これからのインフラを見る眼 
制度の定着、抜本改革、そして飛躍 …アリス

  • 経済時評 新計画で流域治水を加速 …先生任
  • 公論Pickup
  • 広告索引/編集後記

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