水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2023年10月号

水道公論 2023年10月号

表紙の人 東京都公営企業管理者水道局長 西山 智之 氏

水道事業を取り巻く環境は激変しつつある。進む人口減少、集中的な施設更新時期の到来、事業の担い手不足やデジタル化への対応など、前例のない事態にも対応しながら施策を進めていかねばらない。全国の事業体のトップランナーとしての責を果たす東京都水道局では、今年迎える給水開始125周年を節目としつつも、さらにその先の持続可能な事業運営に向けて、総力を挙げて取り組んでいる。この春就任された西山局長に、直面する課題とトップとしての舵取りの方向性、日本水道協会全国会議の開催地としての抱負を聞いた。

表紙バック写真 玉川上水(羽村橋からの景色)

西山 智之(にしやま・ともゆき)氏 プロフィール

西山 智之(にしやま・ともゆき)氏 プロフィール

昭和63年3月東京都立大学法学部卒業、同年4月入都・環境保全局総務部庶務課配属。平成27年4月福祉保健局医療政策部長、30年4月総務局総務部長、令和2年4月同局次長(総務局理事(危機管理調整担当)兼務)、3年4月病院経営本部長、4年7月福祉保健局長、5年4月より現職。現場で働く職員とよく議論しながら仕事を進めることを心掛けており、互いに話がしやすいような雰囲気づくりを大切にしているという。仕事の姿勢は「一つひとつのことに惑わされることなく、何事にも自然体、平常心で臨む」こと。趣味はトレッキングで長野や山梨に足を運んでいたが、コロナ禍で途切れてしまい、最近は自宅近くの多摩川や野川沿いの散策を楽しむ。「多摩川上流の小河内ダムや広大な水源林を訪問し、改めて奥深く広い水道の事業範囲と先輩方が取り組んだ様々な知恵や工夫を実感した」という。昭和39年3月26日生まれの59歳。

技術最前線

目次

グラビア

  • こうろん 責任の取り方 …まだ青二才
  • 関東大震災から100年 都内各地で防災啓発
  • 技術最前線
  • マンスリーフラッシュ
  • 水面は語る 第32回 上下二段の迷水路 …白汚 零

表紙の人に聞く 将来像を考えつつ大規模浄水場更新を推進
…東京都公営企業管理者水道局長 西山 智之 氏

逆転の思想 放送の政治的公平 …亀田泰武

記者座談会 下水道展’23札幌を振り返る

特別記者放談 令和6年度予算概算要求を見る

新連載 水の新時代を開くPPP/PFI
第1回 PPPの事業スキームと導入効果 …NJS

特別寄稿 お世話になった下水道事業 …杉本尚久

シリーズ 海外水ビジネスの要点を探る
水道事業体とODAについて …内藤和弥

コラム 海外水ビジネスの眼 水と電気と半導体 …寿司好

技術評論 複式簿記会計の必要性と単式簿記による予算統制 …多芸無芸

FINDER 「知識創造」 …中里卓治

コラム 楽知る上下水道 加重平均と水質保全 …那須 基

下を向いて歩けば 第百六回 天水のありがたさ …垣下嘉徳

連載 この時代の世相、人相、ときの相 ―劇的な相転移を多視軸から観照する―6― …福井 照

連載 生物屋の緩速ろ過池研究 その25 公共水道の発祥地、グラスゴー大で講演 …中本信忠

余話様々・虚無恬淡 第91回 読書あれこれ(8) 徒然草から …坂本弘道

「下水道技術士」への道〈60〉 …下水道技術士試験研究会

経済時評 永遠の化学物質 …康常勝

  • 公論Pickup
  • 広告索引/編集後記

過去の記事

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