表紙の人 東京都公営企業管理者水道局長 西山 智之 氏
水道事業を取り巻く環境は激変しつつある。進む人口減少、集中的な施設更新時期の到来、事業の担い手不足やデジタル化への対応など、前例のない事態にも対応しながら施策を進めていかねばらない。全国の事業体のトップランナーとしての責を果たす東京都水道局では、今年迎える給水開始125周年を節目としつつも、さらにその先の持続可能な事業運営に向けて、総力を挙げて取り組んでいる。この春就任された西山局長に、直面する課題とトップとしての舵取りの方向性、日本水道協会全国会議の開催地としての抱負を聞いた。
表紙バック写真 玉川上水(羽村橋からの景色)
西山 智之(にしやま・ともゆき)氏 プロフィール
西山 智之(にしやま・ともゆき)氏 プロフィール
昭和63年3月東京都立大学法学部卒業、同年4月入都・環境保全局総務部庶務課配属。平成27年4月福祉保健局医療政策部長、30年4月総務局総務部長、令和2年4月同局次長(総務局理事(危機管理調整担当)兼務)、3年4月病院経営本部長、4年7月福祉保健局長、5年4月より現職。現場で働く職員とよく議論しながら仕事を進めることを心掛けており、互いに話がしやすいような雰囲気づくりを大切にしているという。仕事の姿勢は「一つひとつのことに惑わされることなく、何事にも自然体、平常心で臨む」こと。趣味はトレッキングで長野や山梨に足を運んでいたが、コロナ禍で途切れてしまい、最近は自宅近くの多摩川や野川沿いの散策を楽しむ。「多摩川上流の小河内ダムや広大な水源林を訪問し、改めて奥深く広い水道の事業範囲と先輩方が取り組んだ様々な知恵や工夫を実感した」という。昭和39年3月26日生まれの59歳。