水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2024年10月号

水道公論 2024年10月号

表紙の人 神戸市水道事業管理者水道局長 藤原 政幸 氏

全国で7番目の近代水道である神戸市の水道事業は、施設の更新需要の増大、物価高騰の影響下における財源確保、人口減少による給水収益の減少といった課題に直面しつつも、各種経営改革や大規模施設の着実更新、予防保全型の維持管理による長寿命化、DX・AI活用による業務効率化といった取組みを進めている。令和6年度水道イノベーション賞においてはAI審査アプリが大賞に、応急給水における情報共有ツールが特別賞に選ばれるなど、その先進性が注目を集めている。神戸市において日本水道協会全国会議の開催を迎えた今、藤原管理者に神戸市水道の現状と先進性、阪神・淡路大震災30年への想い、全国会議開催地としての抱負を聞いた。

藤原 政幸(ふじわら・まさゆき)氏 プロフィール

藤原 政幸(ふじわら・まさゆき)氏 プロフィール

平成3年神戸市採用。平成28年4月企画調整局担当部長(公益財団法人神戸医療産業都市推進機構へ出向)、30年10月 教育委員会事務局学校教育部長、令和4年4月企画調整局医療・新産業本部長、5年4月より水道事業管理者・水道局長。趣味は神戸市内の街歩きで、休日には中心市街地の繁華街や海沿いの酒蔵のある街並みを巡り、時には六甲山まで足を運ぶという。

技術最前線

目次

グラビア

  • こうろん 対等な関係 …まだ青二才
  • 技術最前線
  • マンスリーフラッシュ
  • 水面は語る 第44回 記憶する水 …白汚 零

表紙の人に聞く
経営改革と大規模施設更新で安定給水を確保
DX・AI活用で業務効率化と利便性向上
…神戸市水道事業管理者水道局長 藤原 政幸 氏

記者座談会 半導体と上下水道

逆転の思想 長生きのよしあし …亀田泰武

連載 横浜市水道局の挑戦
アセットマネジメントへの新たな取組み(下) …横浜市水道局

東京水道人物伝⑩ 配水のあゆみと有名無名人…山田 弘

連載 水循環計画の論理―再考:「沈黙の春」の小川―
第10回 第2部 長明の視た800年後の現在
第6章 経済至上主義の行き詰まり―「本当の豊かさ」とは何か―
第2節 欲望解放の帰結―健全な水循環の喪失―…稲場紀久雄

特別寄稿 日本水道協会名誉会員第一号 大井 清一 その軌跡と功績
第四回 京都帝大農学部の創設用地の確保に尽力、
京都市長候補に推される…山崎達雄

連載 理想的なインフラ経営に向けたアプローチ
第5回 水道事業と下水道事業は一体化経営できるのか…工藤克典

技術評論 「音」の認識 …多芸無芸

Finder  技術継承 …中里卓治

コラム 楽知る上下水道 50 パートナーと膜透過 …那須 基

連載 宇宙の流れ 生命の流れ 水の流れ-第6回- …福井 照

連載 海外ODAプロジェクトの技術コンサルティング実務 
第10回 第4章 プロジェクトの事例(3)…秋永薫児

余話様々・虚無恬淡 第98回
読書あれこれ(9) 枕草子から …坂本 弘道

「下水道技術士」への道〈72〉
令和5年度 衛生工学水質管理Ⅱ-2-2
【接触ばっ気槽での異常処理対応】 …下水道技術士試験研究会

下を向いて歩けば 第118回 夏は花火大会⁉…垣下嘉徳

連載 生物屋の緩速ろ過池研究 その37
スリランカで緩速ろ過の前処理の必要性を再認識…中本信忠

コラム これからのインフラを見る眼
能登半島地震が教えるインフラのマネジメント…アリス

  • 経済時評 協働で進める流域治水 …先生任
  • 公論Pickup
  • 広告索引/編集後記

過去の記事

連載 水を伝える
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