水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2023年12月号

水道公論 2023年12月号

表紙の人 大阪公立大学大学院工学研究科教授 貫上 佳則 氏

下水道事業は今、ターニングポイントを迎えている。合流式下水道の改善事業に一定の成果が上がり、次は水域全体の水質の向上という新たなステージを迎え、地域の多様な主体と連携した対策が求められている。また海域への栄養塩類放出による水産資源への貢献、脱炭素の推進と地域のエネルギー拠点といった新たな役割も期待されている。これらの動向について、大阪公立大学の貫上教授に聞いた

表紙バック写真 名古屋市堀川の水辺

貫上 佳則(かんじょう・よしのり)氏 プロフィール

貫上 佳則(かんじょう・よしのり)氏 プロフィール

昭和58年京都大学工学部卒業、60年同大学工学研究科衛生工学専攻修士課程修了。平成18年大阪市立大学大学院工学研究科教授、22年同大学複合先端研究機構副機構長、30年同大学大学院工学研究科副工学研究科長・工学部副工学部長、令和4年大阪公立大学大学院工学研究科教授・副研究科長・副工学部長。令和4年4月に大阪市立大学と大阪府立大学の統合で大阪公立大学が新設され、統合にかかる各種事務処理や、移行期間の工学部の諸課題に執行部として対応している。令和3年度までの約20年間大阪市立大学アメリカンフットボール部の部長兼顧問を務め、試合にも足を運んだ。現在も2大学合併で誕生した新チームを応援している。趣味はアメフト観戦とボードゲーム、カードゲーム。最近はマンホールカード集めも手がけ、出張等の機会を捉えてコレクションを増やしているという。

技術最前線

目次

グラビア

  • こうろん それぞれの個性を大事に …ナポリタンもんじゃ
  • 日水協 令和5年度全国会議
  • 水団連 2023東京水道展
  • 技術最前線
  • マンスリーフラッシュ
  • 水面は語る 第34回冬を越す伊佐沼 …白汚 零

表紙の人に聞く 水域ごとに最適な水環境創出を
大阪公立大学大学院工学研究科教授 …貫上 佳則 氏

コラム 海外水ビジネスの眼
「経済協力」と「開発協力」と「ODA協力」の違い …アリス

記者座談会 日水協全国会議・水道展を振り返る

緊急企画 自動販売機内蔵型浸水センサの実証
――流域治水の実現に向けて――
…中央大学研究開発機構教授 山田 正 氏に聞く

特集・東京都流域下水道 流域下水道事業の成り立ちと
市町村と連携した単独処理区編入事業 …東京都下水道局流域下水道本部

特別寄稿
水道・下水道事業のお金の問題について考えてみました …富永昌伸

連載 水の新時代を開くPPP/PFI
第2回 須崎市公共下水道施設等運営事業(自治体側の観点から) …NJS

技術評論 教訓を阻む壁 …水滴石穿

FINDER 新潟下水 …中里卓治

コラム 楽知る上下水道 ㊵ 得手不得手とpH …那須 基

連載 この時代の世相、人相、ときの相
―劇的な相転移を多視軸から観照する―8―  …福井 照

連載 海外ODAプロジェクトの技術コンサルティング実務
第2回 第1章海外のODAプロジェクトについて …秋永薫児

-クイズ- 英語といっしょに学ぶ「下水道」の仕組み
第2号 下水道計画⑴ …クムクム

連載 生物屋の緩速ろ過池研究 その27
昔から緩速ろ過は名前で誤解されてきた …中本信忠

余話様々・虚無恬淡 第92回 
欧州人孔蓋の様々5 イタリア編 …亀田泰武

下を向いて歩けば 第百八回 浜松市のドイツ蓋をめぐって …垣下嘉徳

「下水道技術士」への道〈62〉
令和4年度衛生工学水質管理Ⅲ-2【農業集落排水施設の統合】
…下水道技術士試験研究会

経済時評 オンサイト給水を考える …康常勝

  • 公論Pickup
  • 広告索引/編集後記

過去の記事

連載 水を伝える
連載 水を伝える
ページの先頭に戻る