水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

技術最前線

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  清水合金製作所

  補修弁補強金具

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  補修弁を補強・延命化清水合金製作所 補修弁補強金具

  
  

  清水合金製作所は、老朽化した補修弁を補強・延命化する「補修弁補強金具」の販売を開始した。補修弁上下のフランジ部を挟み込むように固定し、弁箱接合部のボルトが破断した際の漏水を防ぐ。弁室内に入ることなく、地上から専用工具で施工できることが大きな特徴となっている。
  補修弁は従来から、上部と下部に分かれた弁箱をボルトで接合する２ピース構造が主流だが、古い補修弁には鉄製のボルトが使われており、腐食が進んで破断し、弁箱接合部から漏水することがある。
  補修弁補強金具は、補修弁の周囲から装着し、上下のフランジ部を締め付けて固定する。これにより弁箱接合部からの漏水を防止するとともに、補修弁と接続する消火栓・空気弁やＴ字管などのフランジ補強金具としても利用できる。
  施工性を高めるため、フランジに引っかける上下の部品と、その間をつなぐタイロッドをあらかじめ一体化させた。施工時には専用の仮置き工具で吊り下ろし、補修弁を横から挟み込むように装着。連結ボルトの挿入・仮締め、タイロッドの締め付けまでを全て地上から行える。使用する工具や作業工数も少なく、施工の手間と費用を抑えられる。
  あらゆるメーカーの補修弁に装着でき、呼び径75向けと１００向けの２サイズをラインアップした。

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  大阪防水建設社

  クリアフロー工法

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  更生材増産へ新工場大阪防水建設社 クリアフロー工法

  

  大阪防水建設社は、加東市内にクリアフロー工法（ＣＦ工法）のライニング材製造・加工ラインとして専用工場を新設した。近年の大口径更生需要、中でも矩形きょ等の非円形管の更生需要の高まりを受けたもので、ライニング材の製造能力としては現状の２・５倍まで増強できる見通し。
  繁忙期における対応力の強化や、将来的な施工量のさらなる拡大を見越し、今回、ＣＦ工法専用の工場新棟（２号棟）を建設するとともに、加工ラインをさらに１設備増設することとした。
  新設された工場は、延べ床面積１５００㎡の中に、新設・既設計２ラインを備える。ライニング材の搬入作業等もオートメーションとするなど、省力化を意識した構成としている。

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  メタウォーター・前田建設工業

  Ｄｅ―ＰＯＰ’ｓ ＩＯＮ

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  イオン交換でPFAS除去メタウォーター・前田建設工業 Ｄｅ―ＰＯＰ’ｓ ＩＯＮ

  

  メタウォーターと前田建設工業は、イオン交換樹脂を利用した「ＰＦＯＳ・ＰＦＯＡ吸着処理システム」を共同で開発した。除濁機能を備える上に車両で運べるため、迅速な設置・稼働が可能だという。吸着処理には活性炭も使用でき、処理水は原水槽に戻す循環式システムになっている。ＰＦＯＳとＰＦＯＡは有機フッ素化合物（ＰＦＡＳ）の一種で、厚生労働省が２０２０年４月に水質管理目標設定項目に追加、暫定目標値を示していた。
  両社が開発したＰＦＯＳ・ＰＦＯＡ吸着処理システム「Ｄｅ―ＰＯＰ’ｓ　ＩＯＮ」は、除濁装置ユニットとイオン交換樹脂塔ユニットで構成される。あらかじめ除濁装置ユニットで微細な砂やゴミなどの懸濁物を取り除くことで、イオン交換樹脂によるＰＦＯＳ・ＰＦＯＡの除去効率を向上させる。

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