表紙の人 日本地震工学会 会長 清野 純史 氏
今号の「表紙の人に聞く」では、地震工学の第一人者であり、水道管路に関する研究も手掛け、日本地震工学会の会長を務める京都大学の清野教授にご登場いただいた。清野教授は、水道管路に今後求められる展開として、給水装置の耐震化に加え、新技術の導入により質を維持したままの投資費用を削減することを提唱。南海トラフ地震において、広範囲に一斉に発生する揺れのみならず、半割れや一部割れのように、段階的に発生する揺れへの対策を実行するよう訴えた。
表紙バック写真 京都大学宇治ラグビーグラウンド
清野 純史(きよの・じゅんじ)氏プロフィール
清野 純史(きよの・じゅんじ)氏プロフィール
1983年京都大学大学院修了後、京都大学防災研究所助手として教育研究活動を開始。山口大学工学部助教授、京都大学工学研究科助教授を経て、2009年に現職。文部省・文部科学省や土木学会の地震被害調査団に参画し、1997年のイランガエン地震、2000年の神津島近海地震および鳥取県西部地震、2004年のイランバム地震など国内外の数多くの地震被害調査を行っている。土木学会地震工学委員会副委員長、日本地震工学会理事・副会長、地域安全学会理事・副会長、日本自然災害学会理事・副会長、国境なき技師団理事等を歴任、現在は日本地震工学会会長を務める。趣味はスポーツ観戦とツーリング。愛車はカワサキZRX1200DAEG。京都大学のラグビー部部長を20年以上勤めている。愛読書は司馬遼太郎、浅田次郎、山本周五郎等で、特に「坂の上の雲」はDVDも購入し繰り返し鑑賞している。1957年9月15日埼玉県生まれ。