表紙の人 東北学院大学名誉教授 石橋 良信 氏
今号の「表紙の人に聞く」には、東北学院大学の石橋名誉教授にご登場いただいた。自分のために生きる「第一の人生」、社会・家族のために生きる「第二の人生」を経て、タイのコンケン大学で人のために生きる「第三の人生」を歩み始めたが、コロナ禍により状況は一変。タイに帰れなくなったが、オンラインで現地の大学院生を指導しつつ、自身が立ち上げた「コミュニティ水道改善プロジェクト」を継続、改善策の方向性は見出すことができた。今後、コロナ禍の収束後にタイヘ戻り、プロジェクトを成し遂げ、タイの地方の水道を改善し、健康的で快適な生活の実現に貢献したいという。第三の人生の再スタートに向けて、日本国内で雌伏の時を過ごしている石橋名誉教授に、これまでの国内外での活動経過、今後の方針などをお聞きした。
表紙バック写真 コンケン大学公衆衛生学部の校舎
石橋 良信(いしばし・よしのぶ)氏 プロフィール
石橋 良信(いしばし・よしのぶ)氏 プロフィール
東北大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。1977年4月東北大学工学部助手を経て、79年4月に東北学院大学工学部講師に就任。82年4月同助教授、92年4月同教授に就任。2016年3月に定年退職し、同大学名誉教授に就任するとともに、同年10月からコンケン大学公衆衛生学部教授。2017年10月から短期でフィリピン大学公衆衛生学部客員教授も兼務。2020年9月コンケン大学公衆衛生学部を退職。1988~89年にはイリノイ大学医学部客員研究員(細菌,免疫学教室)、96~98年にはAIT教授、2012年4月~2016年3月には東北学院大学大学院工学研究科長も務めた。日本水環境学会東北支部支部長・理事、日本水道協会国際委員副委員長、国土交通省水質保全対策検討委員会委員、東北みずの会会長なども歴任している。座右の銘は母校である仙台第一高等学校の校訓「自重献身」。愛読書はエッセイ集、趣味は自然観察と空手。1948年4月生まれ、仙台市出身。