水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2021年6月号

水道公論 2021年6月号

表紙の人  ㈱G&U技術研究センター代表取締役所長 尾﨑 正明 氏

下水道のマンホール蓋は、下水道管路施設の中で唯一住民との接点となっていると言えるものである。しかしながら、全国に約1500万基あるとされるマンホール蓋は、近年頻発する豪雨などの自然災害や、老朽化ストックの増大など、多くの課題に直面している。G&U技術研究センターは、これらマンホール蓋の安全性の向上と技術情報の発信を目的に開設された。令和2年9月の就任からセンターのさまざまな取組みを牽引している尾﨑正明所長に、マンホール蓋を取り巻く動向や課題とともに、センターが現在注力している研究・開発事業について語っていただいた。

表紙バック写真 マンホールを核とした、さまざまな調査研究を行っている「G&U技術研究センター」

尾﨑 正明(おざき・まさあき)氏 プロフィール

尾﨑 正明(おざき・まさあき)氏 プロフィール

昭和59年3月京都大学大学院(衛生工学専攻)修了、同年4月建設省入省、平成16年4月(独)土木研究所材料地盤研究グループ上席研究員、20年4月岡山市下水道局長、23年7月国土技術政策総合研究所下水道研究部下水道研究官、24年4月(財)下水道新技術推進機構研究第一部長、25年5月国土技術政策総合研究所下水道研究部下水道機能復旧研究官、27年4月国土交通省退職、同年7月(一社)全国上下水道コンサルタント協会専務理事、令和2年7月(株)G&U技術研究センター顧問、同年9月より現職。通勤時間を利用して金子勝・著「平成経済 衰退の本質」、吉見俊哉・著「平成時代」などの平成を振り返る本を読むことが多くなった。自分が社会に出て働いてきた期間とほぼ一致するため興味を持って読んでいる。趣味はウォーキング。玉川上水や神田川、善福寺川沿いを歩き、一日一万歩を目標にしている。座右の銘は、千里の道も一歩より。昭和34年12月27日生まれ、広島県出身。

目次

グラビア

  • その布設及び管理の「適正化と合理化」を目指して …水未来の流離人
  • 流域治水関連法が成立 水害対策加速へ総力戦
  • 広域化へ取組み進む 大阪広域(企)/沖縄県
  • 安定経営へ民間の力 結集
  • さらなる利用者へのサービス向上に
  • 技術最前線 クボタ/栗本鐵工所ら/管清工業
  • マンスリーフラッシュ
  • 水面は語る 第4回 梅雨時のカメラ雑話 …白汚零

表紙の人に聞く 都市空間の高度な安全性の確保へ …尾﨑正明氏

記者座談会 水道料金減収と今後の経営戦略

逆転の思想 雨水枡の管理 …亀田泰武

研究報告
経営指標(PI)を活用した持続可能な事業運営に関する考察 …福田健一郎、関 隆宏、加藤裕之

特別寄稿 バルトン先生の悠久の夢
補遺 先生は、日本に来るべくして来た! …稲場紀久雄

技術評論 経営分析 …多芸無芸

シリーズ 海外水ビジネスの要点を探る㉖
ベトナム/BIWASE社への出資について …福田一美

技術評論 大規模火山噴火と都市機能 …温故知新

シリーズ 海外水ビジネスの要点を探る㉕
 経済協力インフラ戦略会議の動向② …工藤克典

コラム 海外水ビジネスの眼 キルギスといえば …NY

コラム 楽知る上下水道 ⑩トイレットペーパーと大腸菌 …那須 基

解説・水道技術士試験⑸
令和2年度 上水道及び工業用水道Ⅲ―1 …技術士を目指す人の会

「下水道技術士」への道〈32〉
令和2年度下水道Ⅲ―1および2 …下水道技術士試験研究会

連載 水道人物誌 第5回 芳川顕正 …小泉智和

Finder~技術者の視点から~㊶ 十年一昔 …中里卓治

連載 列車トイレ世界編 ⑫ペルー …清水 洽

下を向いて歩けば 第七十八回 田子の浦の今昔物語 …垣下嘉徳

  • 経済時評 第5次社重点が導く経済再生 …真保秀幸
  • 公論ダイジェスト
  • 広告索引/編集後記

過去の記事

連載 水を伝える
連載 水を伝える
ページの先頭に戻る