水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2025年3月号

水道公論 2025年3月号

表紙の人 下水道未来構想研究所代表 北海道大学名誉教授
高橋 正宏 氏

2100カ所を超える日本の下水処理場のうち、処理日量3000立方㍍以下の小規模処理場はその半数を占めている。これらについて、地方部の急激な人口減少のため、更新費用や運転経費を下水使用料で賄えていないケースも多く、必須の生活インフラである下水道そのものの存続が危ぶまれている。そこで一貫して下水道の研究者として歩んでこられた下水道未来構想研究所代表の高橋北海道大学名誉教授に、運転経費の削減といった具体的事例や今後の小規模下水道のあるべき方向性などを聞いた。

高橋 正宏(たかはし・まさひろ)氏 プロフィール

高橋 正宏 (たかはし・まさひろ)氏 プロフィール

昭和53年北海道大学大学院工学研究科修士課程修了、同年建設省土木研究所下水道部下水道研究室研究員。平成7年北海道大学工学研究院博士(工学)、同年滋賀県土木部下水道計画課長、10年日本下水道事業団大阪支社次長、12年建設省土木研究所下水道部新下水処理研究官、16年国土交通省国土技術政策総合研究所下水道研究部長、17年北海道大学大学院工学研究科教授、31年3月北海道大学退職。現在は下水道未来構想研究所を主宰。北大在学中は自宅通学だったものの丹保先生が学生に貸していた下宿で寝泊まりすることが多く、そこで研究室の仲間と交流を深めたことが大きな財産となったという。健康法として週1回の太極拳を嗜む。

技術最前線

目次

グラビア

  • こうろん 空前絶後 …幹太
  • 技術最前線
  • 八潮市内で大規模陥没
  • 水面は語る 第49回 一本松が遺す真実 …白汚 零

表紙の人に聞く 小規模下水道の経営持続を考える
OD法で人員適正配置と効率運転実現を
下水道未来構想研究所代表 北海道大学名誉教授 高橋 正宏 氏

健全な社会と人を支える安全安心な水循環系の実現 第2回
「下水疫学の社会実装」 …北島正章
「 近畿地方における下水疫学の社会実装とウイルス濃縮技術の開発」 …井原 賢

逆転の思想 男女別の施設 …亀田泰武

特別寄稿
江戸市中の玉川上水―GISで江戸城内の給水管路図を描く …保坂幸尚

「水」が持つ価値とは何か
―第6回有識者インタビュー:眞柄泰基氏― …村上道夫

連載 水循環計画の論理―再考:「沈黙の春」の小川―
第15回 第3部 「春の小川」を取り戻すために
第9章 水循環の健全度の論理―恒常性の持続― 第4~6節
…稲場紀久雄…46

技術評論 想定外を想定する …中里卓治

コラム 楽知る上下水道55 省エネと潜熱・顕熱 …那須 基

連載 公共事業の新しい評価方法の提案―公共下水道を例として
第5回 第5章 素材リサイクルを考慮した下水道管きょシステムのライフサイクル評価
…公共事業のLCC /LC-CO2評価研究会

連載 海外ODAプロジェクトの技術コンサルティング実務
第14回 第5章 プロジェクトマネージャーの仕事⑵ …秋永薫児

連載 生物屋の緩速ろ過池研究 その42 PFASと生物浄化 …中本信忠

コラム これからのインフラを見る眼 水と経済安全保障 …寿司好

連載 宇宙の流れ 生命の流れ 水の流れ 第11回 …福井 照

解説・水道技術士試験28
令和6年度 上水道及び工業用水道Ⅱ―2―1
【重要給水施設管路の耐震化】
Ⅱ―2―2【浄水場のリスクアセスメント】 …技術士を目指す人の会

「下水道技術士」への道〈77〉令和6年度下水道Ⅱ−2−1【内水氾濫対策】
…下水道技術士試験研究会

下を向いて歩けば 第123回 たこ焼きからタコが消える⁉ …垣下嘉徳

隔月連載 大ちゃんのつぶやき 世の中おかしな事(下) …杉戸大作

  • 経済時評 インフラ総老朽化時代 …先生任
  • 公論Pickup
  • 広告索引/編集後記

過去の記事

連載 水を伝える
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