水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2021年4月号

水道公論 2021年4月号

表紙の人  厚生労働省 医薬・生活衛生局 水道課長 熊谷 和哉  氏

厚生労働省水道課長に熊谷氏が就任して以来、約1年半が経過。その間の経緯と活動を振り返りつつ、水道の基盤強化ならびに第四世代の水道の実現に向けた方策などを聞いた。広域連携のための最初で最大の基盤情報は、地域単位の地域水道地図と周辺地域を含めた地域水道事業史だと指摘、当事者間だけでは処理しにくい問題が発生し、第三者的な存在が求められるのであれば、厚生労働省水道課も協力していく意向を示した。

表紙バック写真 戦前の民営水道・玉川水道が持っていた緩速ろ過の浄水場跡。現在は公園の一部。

熊谷 和哉(くまがい・かずや)氏 プロフィール

熊谷 和哉(くまがい・かずや)氏 プロフィール

平成3年3月に北海道大学大学院工学研究科衛生工学修士課程修了、同年4月に厚生省入り。水資源機構経営企画部審議役、厚生労働省健康局水道課課長補佐・水道計画指導室長、環境省大臣官房総務課環境情報室長、富山県生活環境文化部次長・理事、水資源機構経営企画本部経営企画部次長、環境省水・大気環境局水環境課長を歴任し、令和元年8月1日に現職に就任。趣味はダイエットとその他(スキー、ドライブ、ジョギング、水泳、街歩きと多彩)。ジョギングは4年連続で1000㎞以上を走破する一方、年間の自動車の走行距離は2000kmにとどまるという。愛読書は「地図の歴史 世界編・日本編」(織田武雄)など地図好き。好きな言葉は「規則で教育ができるか。紳士たれそれで十分だ(クラーク博士)」。昭和40年9月2日、大阪生まれ。

目次

グラビア

  • 水源事故と断水 …知水拓水
  • 豊橋市・湖西市 県境超え料金業務を共同化
  • 各地で広域連携の取組み加速 鳴門市・北島町/神奈川県
  • 安定供給・有効利用へ 施設完成
  • 寒波による供給量不足を解消 日本原料/中津市
  • 優良技術にスポットライト 大成機工/栗本鐵工所
  • 技術最前線 水ingエンジニアリング/清水工業/サニタリー
  • マンスリーフラッシュ
  • 水面は語る 第2回 …桜の花筏に震災を想う …白汚零

表紙の人に聞く 
将来の人口減少を見据え 「第四世代の水道」創生へ …熊谷 和哉氏

記者座談会 東日本大震災から10年 当時を振り返る

逆転の思想 国政の舵取りの課題 …亀田泰武

特別寄稿 バルトン先生の悠久の夢
第2回 女傑・叔母メアリーとバルトン先生 …稲場紀久雄

公論交差点 東京水道のいちばん長い日 …齋藤博康

シリーズ 海外水ビジネスの要点を探る㉔ 
国際開発金融機関(MDBs)について 
第3回 MDBsの資金調達 …工藤克典

コラム 海外水ビジネスの眼 スイスのジュネーブ …NY

技術評論 プラスチックリサイクル 
~資源循環の新たな展開~ …一水四見

連載 水道人物誌 第3回 ヘンリー・S・パーマー …小泉智和

歴史探訪 日本下水道施設管理業協会 歴代会長物語 
第六話 『六代目 金俊和会長の巻』 …村國政春

解説・水道技術士試験(3) 
令和2年度上下水道及び工業用水道Ⅱ―1―1~4 …技術士を目指す人の会

「下水道技術士」への道〈30〉 
令和2年度下水道Ⅱ―1―3および4 …下水道技術士試験研究会

コラム 楽知る上下水道 ⑧髪の毛と静水圧 …那須 基

Finder~技術者の視点から~㊴ 自律分散 …中里卓治

隔月連載 大ちゃんのつぶやき 
魚魚魚(ギョギョギョ) すし談義 …杉戸大作

連載 列車トイレ世界編 ⑩アメリカ …清水 洽

下を向いて歩けば 
第七十六回 日本の近代化を支えた石炭と羊羹 …垣下嘉徳

  • 経済時評 三方良しの官民連携 …真保秀幸
  • 公論ダイジェスト
  • 広告索引/編集後記

過去の記事

連載 水を伝える
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