水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2024年7月号

水道公論 2024年7月号

表紙の人 北海道大学大学院 工学研究院環境工学部門教授 岡部 聡 氏

北海道大学の衛生工学における旧上水工学研究室(1講座)の系譜を受け継ぐのが、環境工学部門水質変換工学研究室である。1講座時代、丹保憲仁氏が物理化学的処理を中心に幅広い研究を実施し、渡辺義公氏は生物学的要素技術を取り入れハイブリッド水処理へと発展させた。その後継となった岡部氏は、それまで手薄であった生物学的処理プロセスをメインに研究を展開している。水質変換工学研究室教授の岡部氏に、研究の動向と次世代育成にかける思いを聞いた。

岡部 聡(おかべ・さとし)氏 プロフィール

岡部 聡(おかべ・さとし)氏 プロフィール

平成元年3月宮崎大学大学大学院工学研究科修士課程修了、4年12月米国モンタナ州立大学大学院工学研究科博士課程修了(Ph.D. 環境工学)、5年1月宮崎大学工学部土木環境工学科・助手(環境制御工学講座)、6年4月北海道大学工学部衛生工学科助手(下水工学講座)、12年4月同大学大学院工学研究科都市環境工学専攻助教授(水質変換工学分野)、20年4月同研究科環境創生工学専攻教授(水質変換工学分野)、22年4月北海道大学大学院工学研究院環境創生工学部門教授(水代謝システム講座)。座右の銘は「ちょっとだけむきになって努力を継続する」。趣味はマラソンと愛犬の散歩。読書好きで、最近は小松左京の「復活の日」を読んで「まさに新型コロナウイルスのパンデミックを予言したのでないか?」と感想を持ったという。

技術最前線

目次

グラビア

  • こうろん 二刀流 …幹太…5
  • 技術最前線 …6
  • マンスリーフラッシュ …8
  • 水面は語る 第41回 競馬場から始まる川 …白汚 零…10

表紙の人に聞く アナモックス技術で健全な窒素循環へ
環境工学分野で微生物の知見を活かす
…北海道大学大学院工学研究院環境工学部門教授 岡部 聡 氏

逆転の思想 超法規的な行動 …亀田泰武

「水」が持つ価値とは何か
―第2回有識者インタビュー:虫明功臣氏― …中村晋一郎

AWC講演会:南海トラフ巨大地震 その時、水は届くのか?
-阪神地区水道の震災対策-①大阪市水道局の災害対策 …高林雅美

連載 理想的なインフラ経営に向けたアプローチ
第2回 水道事業体・企業団の地方独立行政法人化の期待例 …工藤克典

連載 水循環計画の論理―再考:「沈黙の春」の小川― 
第7回 第2部 長明の視た800年後の現在
第5章 方丈庵旧跡探訪と長明の時代以降の京都の変貌
(その1)方丈庵旧跡探訪 …稲場紀久雄

技術評論 パネル水槽のバルジング対策~転ばぬ先の杖~ …中里卓治

コラム 楽知る上下水道 47 水素と電気伝導率 …那須 基

連載 海外ODAプロジェクトの技術コンサルティング実務
第8回  第4章 プロジェクトの事例⑴ …秋永薫児

-クイズ- 英語といっしょに学ぶ「下水道」の仕組み
第9号 汚泥処理(1) …クムクム

連載 宇宙の流れ 生命の流れ 水の流れ-第3回- …福井 照

解説・水道技術士試験 令和5年度 上下水道部門Ⅲ―2
【水道事業の基盤強化】…技術士を目指す人の会

「下水道技術士」への道〈69〉令和5年度衛生工学水質管理Ⅲ―1―3
【TPの分析方法・処理方法】Ⅱ―1―4【汚泥沈殿率SV】…下水道技術士試験研究会

下を向いて歩けば 第115回 台湾へのエール 檜を通して …垣下嘉徳

連載 生物屋の緩速ろ過池研究 その34 自分らの浄化法として求める人へ沖縄からJICA研修 …中本信忠

隔月連載 大ちゃんのつぶやき 神業駐車 …杉戸大作

特別寄稿 初心者向け減価償却費の歴史 …富永昌伸

コラム これからのインフラを見る眼 インフラとは何か? …寿司好

  • 経済時評 一気通貫の機能確保 …先生任
  • 公論Pickup
  • 広告索引/編集後記

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