水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2024年11月号

水道公論 2024年11月号

表紙の人 
東京大学大学院工学研究科都市工学専攻 下水道システムイノベーション研究室 特任准教授
加藤 裕之 氏

上下水道事業における官民連携の推進は、上下水道という領域を越えた地域振興や産業政策の柱とされている。またDX、資源利活用、広域化といった上下水道に求められる新たな役割についても、官民連携と一体的に考えることが、シナジー効果の発揮につながる。官民それぞれの役割と責務も含めて、全く新しい時代に突入しようとする中で、PPPおよびDXなど、これからの道標ともなるべきお話しを、水の行政マンとして豊富な経験を有する東大特任准教授の加藤氏に聞いた。

加藤 裕之(かとう・ひろゆき)氏 プロフィール

加藤 裕之(かとう・ひろゆき)氏 プロフィール

昭和35年横浜市生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了後、昭和61年建設省入省。国土交通省下水道部下水道事業調整官、同部流域管理官、同部下水道事業課長などを歴任。日本下水道新技術機構、㈱日水コンを経て、令和2年4月より現職。東北大学特任教授(客員)も兼務。趣味は愛犬(柴とビション)2匹の散歩とオオクワガタの育成、占い、昭和歌謡。ラグビー観戦も好きで、シーズン中は関東大学対抗戦の試合動向から目が離せない。「ラグビーは個人技能の組み合わせによる野球よりもチームプレーの要素が強く、フォーメーション以外の不測の状況でも瞬時のコミュニケーションで全体が有機的に動く様子が組織論に通じる」とのこと。

技術最前線

目次

グラビア

  • こうろん 研究一元化 …幹太
  • 技術最前線
  • マンスリーフラッシュ
  • 水面は語る  第45回 ダムに歴史あり…白汚 零

表紙の人に聞く
DXが後押しするインフラの統合管理と広域化
維持管理起点とPPPで業界の構図が変わる …東京大学大学院工学研究科都市工学専攻 下水道システムイノベーション研究室特任准教授 加藤 裕之 氏

記者座談会 神戸開催 全国会議と水道展

逆転の思想 政治家のふところ …亀田泰武

「水」が持つ価値とは何か
―第4回有識者インタビュー:中西準子氏―…村上道夫

特別寄稿 
江戸市中の玉川上水 ―GISで四谷御門前の謎を解く …保坂幸尚

新連載 公共事業の新しい評価方法の提案―公共下水道を例として 
第1回 …公共事業のLCC /LCーCO2評価研究会

連載 生物屋の緩速ろ過池研究 
その38 国際緩速・生物ろ過会議を名古屋市へと動き出した…中本信忠

技術評論 若手社員のための技術継承セミナー
~技術 継承の実践 …中里卓治

コラム 楽知る上下水道 51 沸点と融点 …那須 基

連載 理想的なインフラ経営に向けたアプローチ 
第6回 水道事業と下水道事業の喫緊の課題①…工藤克典

コラム これからのインフラを見る眼 インフラに対する“責任”
…生涯基礎設施

連載 水循環計画の論理―再考:「沈黙の春」の小川― 
第11回 第2部 長明の視た800年後の現在
第7章  水循環基本法の形骸化と言う蛮行
( その1)健全な水循環の再生―「要素還元主義を超える」という課題 …稲場紀久雄

隔月連載 大ちゃんのつぶやき 
世の中おかしな事(中) …杉戸大作

解説・水道技術士試験(26)
令和6年度 上下水道部門Ⅰ-2
【上下水道施設の耐震化】 …技術士を目指す人の会

「下水道技術士」への道〈73〉 
令和5年度 衛生工学水質管理Ⅲ―1
【水道水源の水質変化】…下水道技術士試験研究会

下を向いて歩けば 第119回 世界でもっとも危険な生物が …垣下嘉徳

連載 海外ODAプロジェクトの技術コンサルティング実務 
第11回 第4章 プロジェクトの事例(4)…秋永薫児

連載 宇宙の流れ 生命の流れ 水の流れ -第7回- …福井 照

  • 公論Pickup
  • 経済時評 情報発信と当事者意識 …先生任
  • 広告索引/編集後記

過去の記事

連載 水を伝える
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