水道公論

水道公論 2019年04月号

水道公論2019年4月号

表紙の人 須田善明・宮城県女川町長

“迷わない”ことが真の復興への近道 次の世代に残す町づくりを

8年前の3月11日、東日本大震災の津波により、町がほぼ「無と化した」宮城県女川町。死者・行方不明者は総人口の8%にあたる820名余、一部損壊まで含めた被災率85.7%は被災自治体の中で最も高い。ゼロからの復興の下支えとなったのは、職員の努力と復興事業を委託したUR都市機構のサポート、そして住民の協力にほかならない。本誌では、震災のおよそ半年後に町長の職に就いた須田氏に、当時の思いとこれからの町の展望について語ってもらった・・・

須田 善明(すだ・よしあき)氏 プロフィール

 明治大学経営学部卒業後、株式会社電通東北に入社。平成11年、県議会議員補欠選挙にて当選。3期を務め、23年11月、女川町長に初当選。趣味は音楽で、ヘヴィメタルやハードロックをこよなく愛し、ギターを弾き曲も作る。その一方、最近はアイドルの曲も聞くという。女川駅前に復興の象徴として誕生した商店街「シーパルピア女川」には町長の呼びかけに応じて開いたギター専門店もある。
 その先に何があるかはわからないが、まずはやってみる。「どうせやるなら前向きに、できれば面白がって」という言葉を好む。座右の銘は「律私尽公」。「造語ですが、政治家とは『在るべき社会』を作るためにあるのであり、そこに携わる者はアイデンティティを捨て去ってはならない。『私』を捨てたら進みません」。迷いのないリーダーシップが、真の復興に向けた大きな力となる。昭和47年6月3日生まれ、女川町出身の46歳。

4月号目次

■グラビア
・こうろん 自信を持って新しい時代を迎えよう ・・・ナポリタンもんじゃ
・改正水道法10月1日施行へ
・広がる協力の輪 基盤強化へ体制構築
・全国初 配水塔に曳家工法/入江崎西系再構築完成
・さまざまな現場で市民の生活を下支え
・マンスリーフラッシュ
■表紙の人に聞く
・“迷わない”ことが真の復興への近道 ・・・須田善明氏
■記者座談会 新たな目線から見る上下水道
■逆転の思想 湿度管理の重要性 ・・・亀田泰武
■特別企画:~東日本大震災から8年~女川町の復興の道程と今後
■特別シリーズ 海外水ビジネスの要点を探る④ アジア・太平洋水サミット(APWS)について ・・・朝山由美子
■海外水ビジネスの眼 ニューヨークの水道事情・その1 ・・・NY
■公論交差点 日本はPPPから何を学び、どう取り組むべきか ・・・加藤裕之・福田健一郎
■沈黙の春の小川 第7章(最終回) 春の小川を取り戻そう ・・・稲場紀久雄
■「下水道技術士」への道(6) ・・・下水道技術士試験研究会
■技術評論 技術者倫理と説明責任 ・・・優柔避断水
■座談会 日中水道友好協力会 訪中の成果と展望
■短期集中連載 水道の7不思議 第2回 ・・・水道事業活性化懇話会
■Finder~技術者の視点~?技術習得 ・・・中里卓治
■一枚の図面から~促進汚泥法創成期の技術者たち~前篇 ・・・松岡隆文
■余話様々・虚無恬淡 第58回 左沢と茂吉 ・・・齋藤健次郎
■下を向いて歩けば 第五十二回 滑らない話題を・・・ ・・・垣下嘉徳
■海外短信 仏教徒の勇気ある言葉 ・・・齋藤博康
・経済時評 簡水協が60年記念誌 ・・・竹林虎太郎
・公論ダイジェスト
・広告索引/編集後記
◆表紙バック写真 女川町シーパルピアと女川港

記者座談会 新たな目線から見る上下水道

新たな年度が始まった。各自治体や企業に入庁・入社した新人たちが、上下水道の現場に初めて携わることになる。今回の記者座談会は従来とは趣向を変え、入社して日の浅い記者に集まってもらい、上下水道事業に携わって感じたこと、考えたことについて話し合ってもらった。ベテランの方には振り返って自らの足跡を見つめる機会に、新人の方には未来への勇気と希望を見いだして飛び立つチャンスにしてほしい・・・

経済時評 簡水協が60年記念誌

全国簡易水道協議会が設立60年を記念して編纂に取り組んできた「簡易水道60年記念誌 平成18~27年度を中心に」が出版に漕ぎつけた。昨年9月に概ね編集を終えていたものの微細に事実関係を確認していたもので、改めて簡易水道の激動の歴史が読み取れる。昭和30年10月に全国組織として産声をあげて以来、60有余年が経過している。この機会に故きを温ねて簡易水道の今を想った・・・

 

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