水道公論

水道公論 2019年03月号

水道公論2019年3月号

表紙の人 小山哲司・東京都公営企業管理者・下水道局長

理解促進へ「見せる化」を推進 下水道サービスの多様な付加価値をPR

そのキャリアの半分を占める下水道局ではもちろんのこと、他部署でもほぼ一貫して「ヒト・組織・カネ」に携わってきた小山哲司東京都下水道局長。下水道事業の財源問題がクローズアップされるなかで、どのように事業の舵を切っていくか、トップの手腕が試されている。本誌では事業概要をはじめ、人材育成や技術継承、昨年秋のIWA世界会議・展示会、そして東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシーを得て首都東京をどう再構築していくかなど、多岐にわたるお話を聞いた・・・

小山 哲司(こやま・てつし)氏 プロフィール

 昭和57年、一橋大学法学部卒業後、東京都に入庁。下水道局東部管理事務所を振り出しに、平成元年同局庶務課秘書係主任、14年財務局主計部副参事(予算担当)、17年下水道局総務部総務課長、22年同局職員部長、29年オリンピック・パラリンピック準備局次長などを歴任、平成30年4月から現職に就任。
 趣味は町歩き。その土地の歴史を学びつつ、変わりゆく街並みを感じて歩く。「気分転換にもなりますし、時には東京という都市のあり方を考えるヒントにもなります」。中国・王陽明が説いた「事上磨錬」が座右の銘。概念ではなく実際の行動を通じて知識や精神を磨くという意味だが、それぞれの現場に根ざした業務改善や新技術の提案が事業の進捗につながる、と下水道事業との共通点を語る。やわらかな語り口の中にもIWAのレガシーを踏まえ、新たな「東京下水道」の構築へ向けた熱い思いが迸る。昭和33年生まれの60歳。

3月号目次

■グラビア
・こうろん 工事中の事故 ・・・幹太
・総務省 持続可能な事業経営に向けて
・大災害に備え連携強化
・広域化・連携 都道府県の動き活発
・日本の技術が海外でも評価
・マンスリーフラッシュ
■表紙の人に聞く
・理解促進へ「見せる化」を推進 ・・・小山哲司氏
■記者座談会 予算から見る下水道の展開
■特別企画:漏水調査の新たな展開に迫る
■特別シリーズ 海外水ビジネスの要点を探る③ 信用力と担保 ・・・工藤克典
■海外水ビジネスの眼 水ビジネスと経営者 ・・・ギエモン
■世界に貢献する日本の力~JICA専門家の活躍~(16)フィリピン ・・・横山健
■技術評論 非常用発電設備 ・・・中里卓治
■短期集中連載 水道の7不思議 第1回 ・・・水道事業活性化懇話会
■沈黙の春の小川 第6章 6-5 ・・・稲場紀久雄
■「下水道技術士」への道(5) ・・・下水道技術士試験研究会
■公論交差点 水道法改正と水道事業の未来 ・・・神林章元
■東京の水道道路を歩く その12 原水連絡管路を歩く ・・・山田弘
■下を向いて歩けば 第五十一回 越境するものは・・・ ・・・垣下嘉徳
■海外短信 パリの下水道博物館 ・・・齋藤博康
・経済時評 都水の見える化改革 ・・・竹林虎太郎
・公論ダイジェスト
・広告索引/編集後記
◆表紙バック写真 砂町水再生センターにある下水道技術実習センター

記者座談会  予算から見る下水道の展開

平成30年度第2次補正予算が成立した。国土交通省関係分では総額1兆1636億円となった。昨年は大阪北部・北海道胆振東部地震、西日本豪雨など天災が頻発したことから、「防災・減災、国土強靭化に向けた3カ年の緊急対策」が柱として組み込まれ、下水道分の対策費は事業費ベースで総額0.3兆円にも上るとされる。下水道インフラの強化実現、国土強靭化への追い風になるか、下水道の予算から見える今後の取り組みについて語ってもらった・・・

経済時評  都水の見える化改革

都政改革本部は、東京2020大会後を見据えた都庁グループの機能強化・都の政策展開を加速化する体制の構築に取組んでいる。その一つとして監理団体の改革が俎上にあり、1月23日に開かれた第21回会議では水道局の「見える化改革報告書」で、東京水道サービス(TSS)とPUCを2019年度中に統合することが明らかになった。将来にわたる必要不可欠なサービスの提供と経営の基盤強化を図りながら、東京水道の一翼を担う組織とすることが統合の目的。新たな監理団体による執行体制づくりと業容の公的拡大が注目されるところだ・・・

 

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