水道業界EXPO ’22

日本鋳鉄管株式会社

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GX形の接合を“誰でも、楽で正確な接合ができる”

プリセット接合工具「楽ちゃく」

■現場の課題を踏まえて

 水道管の一般的な布設工事では、道路を掘削して管を吊り降ろし、工具を使って接合していきます。GX形のダクタイル鋳鉄管は挿入力が小さく、掘削幅の狭い溝でも施工できるようになりましたが、掘削溝内は人が動こうとするには制約のあるスペースです。
 もう少し施工を楽にできないものかと複数の工事現場にお邪魔する中、配管作業が熟練の技術に支えられていることに気づきました。地域差はありますが、配管工の数は必ずしも多くありません。高齢化も進んでおり、これからは作業負荷の軽減とともに、個人の経験や技量に頼らない手法が必要だと考えられます。そこで開発したのが、“誰でも、楽で正確な接合ができる”工具「楽ちゃく」です。

■準備、芯だし、引き込みが簡単に

 ほとんどの構成部品は地上で取り付けられるため、掘削溝に降りない方を含めて、作業の合間の時間などで装着作業を分担できます。取り付け自体にもさしたるコツはなく、まずは挿し口の白線に合わせてバンドを取り付け、ずれないように締め付けます。次に、サポートアームをバンドにはめ込み、駆動ユニットを装着します。あとは管を吊り降ろし、ネックフォルダを既設管の受口に取り付け、駆動ユニットの牽引部のフックをネックフォルダにかければ接合の準備は完了です。
 各部品の取り付けは手作業で行うことができ、地上でパーツの装着を済ませることで、掘削溝内では管上部側から行う必要最低限の作業になります。
 次のポイントとなる工程が、布設した管の受口に次の管の挿し口を入れるに当たり、芯をまっすぐに合わせる「芯だし」です。重機で吊られた管は結構揺れるので、慣れない場合は掘削溝内に2人を配置してバランスをとったり、吊り直したりといった作業が必要になります。
 こうした問題を解決するのが、挿し口を「芯を捉えた状態」から動かないように固定するサポートアームです。アームの先端下部には2枚の板が傘状についており、それらを受口に載せることで、2点で挿し口側の管体を支えます。吊られた管の重さを一部利用して芯だしをするわけです。
 安心感というところで、アームは接合部を上から目視できるつくりになっています。
 芯だし後の接合は駆動ユニットのギアを一般的な電動ドライバーで回転させるだけで、挿し口が受口へと自動的に前進します。電動ドライバーで速度調整可能なので、ゴム輪を乗り越えた後はレバーホイストよりも早いスピードで管を引き込むことができ、人力に頼らない接合作業が可能となります。

■施工品質向上に貢献

 工事業者様のご厚意により、本来予定していた市場展開よりも早い段階で現場での施工を行うことができました。実用性が確認できたことに加え、さらなる改良のアイデアなどもお聞きする貴重な機会となり、早速、製品に反映しているところです。
 従来の手法も十分優れたものですが、工事を取り巻く環境も今後変わってくると予想されるなかで、担い手の高齢化や多様化に合わせて、必要な場面で使っていただければと考えています。
 コンセプトにある“正確な接合”には、施工不良をなくしたいという思いを込めました。耐震継手管本来の性能を発揮するために、確実な接合は大前提です。掘削溝内での人や管の動きを必要最低限にとどめることで、接合時における管の受口、挿し口部への土砂等の付着を防止し、作業自体を人によらない手法に置き換えることで、施工品質の向上にも貢献できる製品だと考えています。

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