水道業界EXPO ’21EXTRA

リオン株式会社

キーワード
  • 植物プランクトン計測
  • ピコプランクトン計測
  • 生物障害
  • ろ過漏出障害
  • カビ臭・異臭味障害

「生物を測る」技術と知見を携えて

植物プランクトン(phytoplankton) カウンタの新領域へ

■より多くの生物障害原因種を対象とした新製品を開発

 当社では、生物障害の原因となる植物プランクトンの数と大きさをその他の濁質粒子と分別しながら連続、自動計測する「ピコプランクトンカウンタ」を開発し、2013年頃から販売してきました。現在、全国の20を超える浄水場で採用いただいていますが、さらに幅広い測定ニーズに応えられるよう、設定可能な粒径区分をピコより大きいナノサイズ(最大20ミクロン)までに拡大した製品を開発しました。
 これまでの主な測定対象はピコ植物プランクトンが原因となるろ過漏出障害でしたが、「異臭味障害」「凝集沈殿処理障害」「ろ過閉塞障害」などはもっと大きなサイズの藻類が原因となっていることが少なくなく、これらの他の障害にも対応するため、より多くのサイズの植物プランクトンにフォーカスできるチャンネルを搭載し、センサーを改良しました。これに伴い、商品名称も「植物プランクトン(Phytoplankton)カウンタ」に変更することで、ピコプランクトンを含めた植物プランクトン全般を測定対象とする製品イメージへの転換を図っています。

■実用性の向上

 導入した現場でこれまで課題となっていた配管やセンサーのつまりや汚れなどを解消するためシステム面での改良を加え、脱泡槽の形状変更や自動洗浄機能など、メンテナンス性を高めました。夜中に計数値が上がるケースも多いので、遠隔でデータが見られるようにし、メンテナンスは1カ月に一度程度の頻度で済むようになっています。さらに、原水からろ過水までを自動で切り替えながら1台のセンサーで計測できる制御システムの開発も開始しています。各処理工程を1台のセンサーで見ることができればコストメリットが向上します。また、オペレーション側からみれば各処理工程における濁質の除去率を、植物プランクトンとその他濁質を見分けながらリアルタイムに評価できるため、凝集剤や活性炭の注入量や時期の適正化につながり、最終的にコスト低減や水環境保全にも資することができると考えます。

■知見と技術で生物障害解決へ

 今後も温暖化等の気候変動により浄水場での生物障害は増加すると予想しますが、浄水場では現在微生物専門の職員は多くはなく、知見や技術が不足しています。当社ではこのようなお悩みに幅広く対応するため、生物分析室を設置し、プランクトンの研究に専任担当者を置くなど、人材と設備投資に注力しています。その成果も少しずつ出てきました。具体的には2020年度から地域貢献および環境保全活動の一環として、都立公園と共同で池の水に生息するプランクトン調査を進めてきましたが、毎年悩まされていたグリーンウォーターの原因となる植物プランクトンを突き止め、公園サイドに情報提供するなど、当社内でも生物に関する知見や技術も着実に向上しています。
 今後は計測装置の提供だけではなく、お客さまのデータ収集や生物障害の原因究明などを通じて生物に関する知見を深め、そのメカニズムを関係者の方々と共に考えた最適解を求め、「生物がわかる」そしてそれを「測る」ことを強みとする唯一無二の企業として、水道事業の発展に貢献できればと考えています。

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