水道公論

昭和45年5月月刊誌としてスタートし、「豊で住みよい社会」の基盤である水道、下水道、工業用水道事業等の整備促進をベースに、国民生活を支える「水」関連事業のすべてを多角的・総合的に解説・論述する「水の総合雑誌」です。指導的な官界人・経済界人・大学の学究人など幅広い執筆陣を網羅して、詳細なデータとその分析を中心とした論文や率直な座談会・インタビューなどで「水問題の動向」を掘り下げ、分かりやすい情報誌としても親しまれています。

水道公論 2025年11月号

水道公論 2025年11月号

岡山大学学術研究院
環境生命自然科学学域教授
永禮 英明 氏

岡山大学の永禮英明教授は、より快適で自然と調和する省資源・省エネルギー型社会を実現することを目標に、水質の変換、資源の回収、水環境保全を主要なテーマに教育・研究を行っている。とくに植物プランクトンに注目し、その働きを活用して下水中から「価値のある物質」を生み出すといった研究を通じて、経済的価値を創出し処理負担の軽減を図るとともに、持続可能な社会の実現に寄与できることを目指している。また長年の研究の成果である「琵琶湖流域水物質循環モデル」で、水環境学会から技術賞を受賞した。研究の最新動向や目指すべき方向性についてお話しを伺った。

表紙バック写真 岡山大学附属図書館(中央図書館)

永禮 英明(ながれ・ひであき)氏 プロフィール

永禮 英明(ながれ・ひであき)氏 プロフィール

平成5年3月北海道大学大学院工学研究科衛生工学専攻修士課程修了、13年3月京都大学大学院工学研究科環境工学専攻博士後期課程修了・博士(工学)取得。19年北見工業大学工学部准教授、22年4月岡山大学大学院環境学研究科准教授、24年4月同大学大学院環境生命科学研究科准教授、 28年4年同大学環境管理センター准教授、30年4月同大学大学院環境生命科学研究科准教授、令和3年4月同大学学術研究院環境生命科学学域教授(現職)。幼少期から好んでいたアウトドア趣味を再開、山小屋泊の登山や尾瀬ヶ原湿原ハイキングを楽しみ、今後はさらに高い山にも挑戦したいという。山崎豊子の小説から源氏物語まで幅広く読書を嗜む。

技術最前線

目次

グラビア

  • こうろん 手順 … 幹太
  • 技術最前線
  • 第10回 IWA-ASPIRE 水の未来 強く描いて
  • 水面は語る 第57回 産油国としてみる日本 …白汚 零

表紙の人に聞く 付加価値を生み出すことが技術の普及に
「琵琶湖流域水物質循環モデル」を構築 …岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域教授 永禮 英明 氏

逆転の思想 セット販売の責任体制 …亀田泰武

「水」が持つ価値とは何か
―第10回有識者インタビュー:大熊孝氏― …中村晋一郎

特別寄稿 江戸市中の神田上水−GISで掛樋の特徴を可視化する …保坂幸尚

連載 上下水道事業の財務諸表の見方 第6回
上下水道事業の地方公営企業会計財務諸表を読み解く—中核市の例― その③ … 宇野 安

技術評論 労働災害削減対策~未知の労働災害に向けて~ …中里卓治

コラム 楽知る上下水道63 テロと半数致死量 …那須 基

評伝 バルトンとヘルン~愛と誠に捧げた生涯~第2回 第1章 バルトン、松江に向かう
第2章 ヘルン、松江に思い残して …稲場紀久雄

連載 宇宙の流れ 生命の流れ 水の流れ 第19回 …福井 照

連載 生物屋の緩速ろ過池研究 その50 生物の視点で水質を評価するMBOD法を考案 …中本信忠

コラム これからのインフラを見る眼 最終受益者目線の行政への転換 閑明蓮啓

隔月連載 大ちゃんのつぶやき 大五郎 「火・水」と語る 第三話 …杉戸大作

解説・水道技術士試験(32) 令和7年度 上下水道部門Ⅰ―2【気候変動適応】 …技術士を目指す人の会

「下水道技術士」への道〈85〉 令和6年度衛生工学水質管理(選択科目Ⅲ−1)
【水道水の水質基準超過時の対応】 …下水道技術士試験研究会

下を向いて歩けば 第131回 2025年夏の思い出 …垣下嘉徳

  • 公論Pickup
  • 経済時評 広域連携と自己水源確保 先生任
  • 広告索引/編集後記

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